13日の甲斐駒ケ岳から下山後の宿泊は、北沢峠の長衛荘で、洒落た造りの山小屋である。
夕飯時に、小屋の若い人が、食事の世話をしながら、翌日の山行のアドヴァイスをしてくれた。この時期は特に午後からは、晴天時でもガスがかかりやすい。せっかく山小屋に泊まっているのだから、早く出て、天気のいい時に眺めを楽しみましょうという。そこで、明日の朝食も今夜のうちから弁当として配りますとのこと。早朝3時半から味噌汁だけは作って提供するという。
僕の予定は、明日は仙丈小屋に泊まるので、そんなに早く出る必要もないが、どうせその時間からは眠れないだろうから、早立ちすることとして夕飯後はすぐに就寝。
9月14日
4:00 弁当で朝食
4:55 長衛荘発
5:00 小仙丈岳コース入口
6:27 三合目
7:20 大滝の頭(五合目) 馬の背ヒュッテ分岐
8:52 小仙丈ケ岳山頂
10:01 仙丈小屋分岐
10:28 仙丈ケ岳山頂
10:37 下山 仙丈小屋へ(往路を戻る)
10:58 仙丈小屋分岐
11:12 仙丈小屋着 宿泊
長衛荘でもらった昼食弁当を食べる
17:00 夕飯
早朝4時過ぎに起床。もうほとんどの人が起きて、弁当と味噌汁で朝食を済ませ、続々と出発しているようだ。僕も、起床して朝の弁当を食べる。
5時前に長衛荘を出るときは、まだ暗くてヘッドランプを点けた。
昨日は、「山の団十郎」だったが、今日は、「南アルプスの女王」仙丈ヶ岳を目指す。コースは、計画では薮沢コースで登ることとしていたが、昨夜のアドヴァイスに従い、展望のいい小仙丈コースに変更した。
登山口は、長衛荘のすぐ下の公衆トイレの左側にある。いきなりの急登で、昨日の疲れがまだ十分とれていな身体にはこたえる。
ずんずんと高度を上げているのが視覚的にはっきりとわかるような登りだ。一合目から合目の表示があるのだが、山が大きいので合目と合目の間隔が長く、とても長い登りのような感じを受ける。
五合目の大滝の頭を過ぎると、だんだんと展望が開ける。
小仙丈ヶ岳の手前のピークを見上げるころになると、もうすっかり大きな展望が得られる。左に日本第二の高峰北岳が三角形の鋭鋒を現わし、後ろを振り返れば、山の団十郎がその雄姿を誇っている。
ここらへんが、コース中では一番きついところだろう。ピークを越すと、その先の小仙丈ヶ岳はすぐである。
小仙丈ヶ岳を過ぎると、仙丈ヶ岳の美しいカールが見えてきて、岩尾根のしばらくのアップダウンで、山頂に至る。
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