南アルプス 甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳
2012-09-17


 仙水峠までは、比較的緩やかな登りで、樹林帯を抜け、ガレ場を登る。峠に着くころには、空も明るくなり、摩利支天のもっこりとした塊が眼前に現れる。
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 峠の右手前方には鳳凰三山地蔵ガ岳のオベリスクがニョキッとそそり立つのがくっきりと見られる。
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 少し休憩したら、左手に樹林の中の登りとなる。ここから駒津峰までが、結構の急登が続くので、とても疲れる。登っても登ってもまだ着かないのかなあという感じである。
 やっと着いた駒津峰の頂上から見上げる甲斐駒ケ岳は素晴らしい。
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 白い岩肌の岩峰が右手に摩利支天を従え、どっしりと聳えている。なんでも「山の団十郎」と呼ばれているいるそうで、格好がいい。でも、その山体は険しそうで、どのやって登るのだろうかと、不安になるくらいである。
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 駒津峰で少し休憩して、いよいよ本体にとりつく。尾根をアップダウンすると、直登コースと巻き道とに分かれる。直登コースは大小の岩が重なり、とても険しそうだ。下ってきた人に様子を聞くと、前半に数か所大きな岩が立ちふさがり、登るのを諦めて引き返そうかと思うくらい険しく難しいですよとのこと。そう聞くと、迷わず巻き道コースを選ぶ。あとで山頂で、やはり直登コースを登ってきた人に聞くと、同じようなことを言われるので、一般の人は巻き道コースを登ったほうが無難なようだ。
 巻き道コースも平坦ではない。すぐに下りとなり岩場が続く。岩場のアップダウンを息を切らしながら登ると、ようやく細かい砂状の岩の道をなる。北アルプス燕岳の山頂付近の様子とよく似ている。
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 これまでの天気は上々であったが、このあたりからガスが出てきた。山頂辺りはガスでもう覆われていて見えない。踏み跡をしっかり見ながら登らないと道を間違える。まあ、登りだから大丈夫だけど。
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 大きな山体の白いざらざらした岩をゆったりと、しかしかなりの急な角度で高度を上げると、いきなりガスが切れてきて、山頂が見え始めた。
 山頂には社があり、中には立派な仏様が祀られていた。まだ、ガスの中で、遠くの展望は得られなかったが、山頂を踏むことができ満足した。
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 下山は、往路を駒津峰まで戻り、そこで昼食、休憩したあと、双児山経由とする。駒津峰の双児山コースの入り口には、北沢峠まで1時間50分と書いた案内板が立っているが、よほどの健脚な人でないとこの時間では難しいだろう。普通には2時間半くらはかかるのではないだろうか。僕は、今回は超スローペースで下山したので3時間以上かかってしまった。

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