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ある日のスナックでの男女の会話が、もれ聞こえてきました。
「待たされて待たされて、突然入ってくる、****が、快感・・・」
なんともセクシーな感じがして、思わず振り返ってしまいました。
でも、これはジャズの話です。
デイヴ・ブルーベック・カルテットの「タイム・アウト」というアルバムに入っている有名な「テイク・ファイヴ」という曲に関する会話でした。
いくつかのテレビCMにも使われた超有名曲ですね。冒頭すぐにアルトサックスの魅力的なメロディが現れる。一度聴いたら忘れられないメロディですね。でも、魅力的なメロディはすぐに消えて、単調なベースとピアノとドラムの繰り返しとなる。間奏のように聞こえるので、いつまたあの魅力的なサックスが戻ってくるのか、待たされるんですね。イライラと、まだかまだかって。
待ちに待って、やっとというところでサックスが入ってくる。まあ、その部分が快感なんです。
というのは、僕みたいな素人の聴き方で、本当はこの曲は、「ジョー・モレロのドラムソロをフィーチャーするために書き下ろした(中山康樹著講談社現代新書「ジャズの名盤入門」89ページ)」ものだそうで、その真中の単調と思える部分のドラムソロこそ観賞すべきところだそうです。
なるほど、そう言われて、きちんと聴くとドラム演奏の変化していく様には大変面白いものがあるようです。
やはり、音楽は聴きこまないといけないですね。
あ、冒頭の会話の「****」の部分は、勿論「サックス」です。
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