禺画像]
告白(湊 かなえ著)双葉文庫
昨年の本屋大賞受賞作で、2008年の「週刊文春ミステリー・ベスト10」の第1位、「このミステリーがすごい」の第4位となった作品で、映画化されて現在全国の映画館で上映中の話題作である。
テーマが重たいと聞いていたし、単行本の時は、何故かわからんけどなんとなく敬遠していた作品ですが、文庫本になったので、読んでみた。
重たいと言えば重たいのだが、文章が平易だから読みやすさがそれをカバーしている。
幼児が殺される事件の当事者が、それぞれの視点で独白しているようなスタイルをとりながら、事件の核心に迫っていくわけだが、非現実的な対応かなとか思ってしまうところもある。
衝撃的なラストの部分は、その最たる部分であるわけだけれど、この部分こそが、この「ミステリー」を面白くしているのだろう。
純粋に、面白いミステリーかと言われると、中くらいだと思います。むしろ、衝撃作、問題作といべきかな。
動きの少ないミステリーだけに、映画化にあったっては、心理的描写をどううまく表現できるかにかかっているようで、映画も是非とも観てみたいと思います。
セコメントをする