40年ぶりの再会
2018-12-02


10年前のこのブログに以下のようなことを書いた。

「ジョン・コルトレーンの遺作 ― 2008年01月16日 22時50分51秒
 30年以上会っていない友がいる。T工大の数学科を卒業し、大手出版社の編集者をしていた時に、労働争議にからんで退職した。その後、塾の講師などをしていたが、ずっと前から音信不通となっている。
 学生時代、彼の下宿に行くと、安物のカセットプレイヤーからいつも流れていた曲が、このLPに収められている「オリジナル・アンタイトルド・バラード」だった。悲しく、ものぐさで、沈みきっている、そんな感じがする静かなバラードで、立派なオーディオで聴くよりも、壊れそうなラジカセから流れているほうが似合う曲だろう。
 彼のことを思い出すたびに引っ張り出して聴いている。
 ランボーの詩をこよなく愛していた彼は、今頃何をしているのだろうか、酒を酌み交わしながら、一緒に聴きたいものだ。」

 その彼から突然連絡があり、およそ40年ぶりに再会することができた。生死のほどさえ不明だったので皆とても消息をきにしていたのです。
 40年前塾の講師をしていた彼は、将来を考え、MBA資格を取得するため単身渡米して以来、外資系の会社に再就職し、以来日本とアメリカを往復する生活をしていたらしい。戦火のイランにも滞在したこともあるとのこと。
 そんな彼も、旧友数人にも連絡して酒を酌み交わすうちに、だんだんと昔の彼とまったく同じような彼となり、大学時代に仲間と話をしているというような感じさえ持てるようになりました。40年のブランクなんてすぐ無くなるのですね。
 とても楽しいひと時を持ち、近いうちの再会を約して帰りました。とてもよかったです。

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