母の死
2017-03-14


「きょう、ママンが死んだ。」というのは、カミュの小説「異邦人」の冒頭の文章だが、50年ほど前に読んだにもかかわらず、強烈な印象でいまだに覚えている。
 何故か、やはりその文章を思い出した。
 昨日、母が死にました。
 三年半前から入院していたのだが、昨年11月から重篤な状態に陥り、昨日までよく頑張りました。
 でも、面会に行くたびに、もうほとんど意識もない、酸素マスクを着けて体中にチューブをつないだ姿を見るのは、とてもつらかった。だから、母が静かに息を引き取ったときは、母を失った悲しみもあったが、それよりもどこか安堵感のほうが強かったのも事実だ。
 人が生きているとはどういうことか、生命とはなんだろうか。自身のもう多くない残された時間を改めて想うことになりました。
 それでも、変化のない日常が続くことになるでしょうが。

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