スカーペッタ
2010-09-23


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スカーペッタ(上)(下)
 パトリシア・コーンウェル著(講談社文庫)
 「検屍官スカーペッタ」シリーズの16作目。第1作が出されたのが1992年1月だから18年前のことだ。この16作目も発売は、昨年の12月だから、以来ほぼ年1作ずつ刊行されている長期シリーズとなっている。
 15作目もそうだったけど、シリーズの常連登場人物にまつわる個人的な話でひっぱるようになってきて、ミステリーとしての面白さがだんだん少なくなっている。シリーズを読んでいないと理解できないようなことや、プロットには関係のない話がたくさんでてきてうんざりしたりもする。女性作家ゆえの細かさも気になるし、大嫌いな同性愛も出てくる。
 もう読むのを止めようかとも思うのだけど、新作が出るとどうしても買う。シリーズ化するゆえんか。
 この16作目は、主人公の名前をタイトルにして、「シリーズの転換点となる傑作」としているが、やはり「そうかなあ。」である。
 特に、前半3分の2は、ダラダラしているし、話の筋が追いにくくて、何が起きているのか分かりにくい。
 今年末にもまた新作がでるのだろうか。そうしたら、また買って読むのかなあ。

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