上福根山の福寿草
2010-02-13


岩宇土山(いわうどやま 1347m)
上福根山(かみふくねやま 1645.3m)
 いつも今頃になると、九州山地に福寿草を観に出かける。登りやすいので、たいていは仰烏帽子山であるが、今日は、まだ登っていない九州百名山の一つ上福根山にした。
 天気予報も曇りで、雨に会うことはなさそうである。このところ暇ができると雨だったので、チャンスとばかり早起きした。
 午前4時に起床し4時半に家を出る。松橋から美里町を南下するのが一番の近道ではないかと思ったが、途中の山道がいやだったので、人吉まで高速を飛ばし、五木へ北上するルートをとった。五木周辺は例の川辺川ダム騒動で、周辺道路がきれいに整備されていて、通り易い。
 途中から久連子(くれこ)への道は、舗装はされているが狭いので離合がしづらく要注意である。道がよくわからない場合は、旅館久連子荘(0965-67-5026)をナビにいれたら案内してくれる。
 登山口は、その旅館久連子荘のすぐ上の左手にある。車は、道路の脇に停めるしかない。今月下旬の盛りには、とても混雑するだろう。
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 登山口の小さな案内表示があるが、のっけからの急登である。ウォーミングアップなしの急登はつらい。それにそれ以降の指導票は、ほとんどなく、踏み跡も明瞭ではなく道はわかりにくい。急斜面のトラバースもかなりの個所であり、滑落事故もあると聞くので、経験者と一緒のほうがいいと思われるコースである。
 わずかの踏み跡とテープを頼りに登っていくが、かなりの急登ばかりだ。
 岩宇土山は、稜線の一番高いところという感じで、山頂に立った感じはしない。通過点という感じだ。
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いったん下った鞍部から左にお目当てのオコバ谷への道が下っているが、それは帰り道に。
 上福根山への登りも急登に加えて、ササのトンネルと倒木でうるさい。
それでも山頂直下には、ツクシシャクナゲの群落があり季節には美しいだろうなと思われた。きれいに花がつけば、犬ヶ岳と比べても遜色がないかもしれない。
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山頂付近では、ちらほらと雪が舞い始めた。寒い。昼食をとってすぐに下山。
 鞍部の分岐まで戻り、オコバ谷へ下る。ものすごい急降下に加え、踏み跡がほとんどわからない。注意深く見当をつけて下っていくが、ふかふかとした柔らかい土に杉の落ち葉が混ざってすごく良く滑る。まるで富士山の砂走りみたいだ。踏ん張れない。何回も尻もちをついた。
 谷の底に近づくと急に開けたところに出る。遠くには大きな鹿が立っている。
 このあたりから少しずつ、福寿草が見え始める。まだ蕾が多く、今月下下旬がピークだろうか。それに今日は日当たりがもう一つだから、開きも悪い。
 もっと下ったところが台地状に開けていて、そこがお目当ての福寿草の群落地だ。とても広い範囲に花がある。登山道がはっきりしないので、蕾を踏みそうになるくらいあちこちに咲いていたり蕾がついていたりしている。見事なものである。
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